健康コラム
保健師コラム
Vol.57 悩む女性が多い、PMS
昨年弊社が行った保健師相談で、女性から一番多くいただいた相談内容はPMS(月経前症候群)でした。
病院に行くほど酷くもないが、相談機会があった場合に聞いてみたかったという意見があり悩んでいる方が多い事が分かりました。
今回のコラムではPMSの症状や、会社として出来る対応について解説していきます。
PMSってどんなもの?
日本産婦人科学会によると、PMSは「月経前、3~10日の間続く精神的あるいは身体的症状で、月経開始とともに軽快ないし消失するもの」と定義されており、下記のような症状が挙げられます。
ただし、これらの症状は月経が近づいているサイン、卵巣が正常に働いている証拠としてポジティブに受け止めることもできます。
不快な症状のために生活に支障をきたしていること、他の病気(うつ病・甲状腺疾患・糖尿病等)がないこと、排卵があること、2か月にわたり症状の周期性があること等が確認できたらPMSと診断されます。
PMSの原因は?
女性ホルモンの変動により脳内のホルモンや神経伝達物質の異常を引き起こすことが原因ではないかと考えられていますが、明確にはわかっていません。
PMSを軽くする方法は?
まだまだ分からないことの多いPMSですが、食生活や運動、睡眠といったライフスタイル、性格、ストレス、環境等が症状と関わっていると言われています。それぞれの要因について、自分でできるケアをご紹介します。
PMSは個人の問題?
ある医師は、辛い症状を訴え受容してもらうことで、女性自身が前向きに対処できるよう支援することが治療の根幹だと言います。心無い一言が症状をより深刻にすることもあれば、温かな配慮で元気になれることもあるのです。
女性の健康と健康経営への取り組み
経産省が実施した「働く女性の健康推進」に関する実態調査によると、女性の健康支援の取り組みにおいて女性従業員と管理職がそれぞれ会社に求めるサポートの内容が以下のように出ています。(回答の多かった順)
比較的整備されている生理休暇でさえ活用状況は2割程度と言われており、気兼ねなく支援を申し出ることのできる職場環境や雰囲気作りが大切ではないでしょうか。一方管理職側も適切な対応がわからず困っており、専門家のサポートを必要としているのかもしれません。
弊社では、女性の健康への取り組みも含めた仕事のしやすい職場環境づくり、メンタルヘルスに関する相談、活用できる行政サービスのご紹介など、ニーズに合わせたサポートをさせて頂きます。
ぜひ一度ご相談下さい。お問い合わせはこちら
文:保健師 安田
参考(2022年7月 閲覧)
・月経前症候群(PMS) | 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ|厚生労働省研究班監修 (w-health.jp)
https://w-health.jp/monthly/pms/
・月経前症候群(premenstrual syndrome : PMS)|公益社団法人 日本産科婦人科学会 (jsog.or.jp)
・健康経営における女性の健康の取り組みについて(経産省) josei-kenkou.pdf (meti.go.jp)
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担当 立川保健師 安田保健師
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