健康コラム
健康トピックス
vol.20 冬にも起こる かくれ脱水!
「冬でも水分補給って必要あるの?」と思うかもしれませんが、冬にこそ起こるのが「かくれ脱水」です。頭痛や倦怠感、胃もたれなどの症状は、もしかしたら水分が足りていないことが原因かもしれません。
かくれ脱水って?
『かくれ脱水』とは、自覚のないまま水分が失われている状態をいいます。
秋から冬にかけての乾燥している季節にもなりやすいといわれ、脱水症状の一歩手前の状態です。
そのまま放置しておくと本格的な「脱水」になり、筋肉のけいれんや循環不全などが起こりやすく非常に危険です。
かくれ脱水の症状は、むくみ、皮膚の乾燥、口内のねばつき、便秘、疲労感、集中力の低下、めまいなど多々ありますが、尿の色が普段より濃い色の場合は要注意です。
また、手の甲の皮膚を指でつまんでパッと離した後に、つまんだ後が消えるまで3秒以上かかった場合は、水分が不足して脱水を起こしている可能性があるといわれています。(ツルゴール反応)
冬でも1.2Lの意識的な水分摂取が必要です
人間の体の約60%は水分で、私たちは普通に生活しているだけでも、1日に2.5Lもの水分が失われています。しかし食事中の水分や体内で作られる水の量は約1.3Lなので、約1.2Lは意識して水を飲まないと脱水になってしまうのです。よって、冬場は意識的な水分摂取が必要になります。 冬場に脳卒中や心筋梗塞の発症が増えることも、水分不足が関係しています。
汗をかかなくなり喉の乾きを感じにくい冬場は、水分摂取が少なくなりがちです。
水分摂取が少ないと血液の粘度が高くなり、ドロドロになります。このドロドロ血液の状態は、血管がつまりやすくなるため、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす恐れがあります。
水分をとって風邪予防
水分補給は風邪を予防する対策の一つでもあります。
粘膜は水分が不足すると十分な能力を発揮できず、ウイルスや細菌などに侵入されやすくなります。水分補給は喉や鼻の粘膜を潤してウイルスの侵入を防ぎ、侵入したウイルスを痰や鼻水によって体外に排出する作用を助けます。
風邪をひいた場合も、発熱や下痢、嘔吐などによっていつもより水分が体外へ排出されることが多く、脱水症状が起こりやすくなるため、水分補給が大切といえます。
アルコールを摂取した後も
アルコールには利尿作用があり、お酒を飲んだ以上に尿として水分が出ていってしまうため、飲酒が過ぎると脱水状態になる場合があります。アルコールを分解するためにも水分が必要になりますので、アルコールを摂取する時はしっかり補給するようにしましょう。
あと2杯、水を飲みましょう
私たちは、入浴中や就寝中にもたくさんの汗をかいています。
そのため、入浴のあとや朝起きた時には、特に水分が足りていない状態です。
日ごろから健康のためにこまめに水を飲み、さらに「目覚めたときに一杯」「就寝前に1杯」など、あと2杯の水を飲む習慣をつけるとかくれ脱水を予防することができます。
こまめに水分補給をして、乾燥している冬を乗り切りましょう。
参考(2024年1月 参考)
厚生労働省HP『「健康のため水を飲もう」推進運動』など
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