健康コラム
保健師コラム
Vol.61 受けて終わりにしない!健診結果の活用術!
毎年、従業員に健康診断を受けてもらったがその結果をどう活用すればよいか悩んでいるご担当者様は多いのではないでしょうか。健診結果には、従業員一人ひとりの健康状態だけでなく、会社全体の健康課題を知るためのヒントも含まれています。
本コラムでは、健診結果の見方と企業の健診担当者が知っておくと役に立つ活用方法について解説しています。
■①判定コメントに従う
「要再検査」「要精密検査」等のコメントがあった場合、身体になんらかの異常が起きている可能性があるため、医療機関を受診しましょう。
「3か月後再検査」など期間に猶予がある場合には、何かしら生活習慣の改善に取り組んだ上での受診が望ましいでしょう。例えば血糖値が高い方は、腹八分目にしたり、1日の運動量を増やしたりするだけでも体重減少や数値改善が期待できます。
「すぐに精密検査」と判定された場合は、自己判断で様子を見ず、できるだけ早めに受診することをお勧めします。

■②健診結果は点ではなく線で見る
健診結果はその年の数値だけでなく、過去の結果と比較し、経年での変化を見比べることが大切です。例えばBMI25で肥満を指摘された場合、前年BMI23だった人が太ってBMI25になった場合と、BMI30だった人が痩せてBMI25になった場合とでは意味が異なります。
また、数値の変化と生活習慣との関連にも注目しましょう。肝機能が悪くなったとしたら、お酒の飲み過ぎかな?食べ過ぎて脂肪肝になっているのかな?等と日頃の生活を振り返りましょう。自分では原因や対策がよくわからない場合は、専門家のアドバイスや特定保健指導を受けてみてはいかがでしょうか。
特定保健指導のコラムもご覧ください。

■③主な検査項目の数値からわかること
健診結果には、従業員一人ひとりの健康状態だけでなく、会社全体の健康課題を考えるためのヒントも隠れています。今回は生活習慣病と関連が深い4項目について解説していきます。


健診でハイリスクと判定された方への個別支援も大切ですが、全従業員にアプローチすることで企業全体の健康づくりに繋げる事ができます。そのためのヒントが健診結果を分析すると見えてきます。
例えば肥満の従業員が増加傾向であれば、原因となる企業体質(残業が多く夜遅い食事になりがち、弁当が揚げ物中心等)を見直すことにより、現肥満者の改善だけでなく将来的な健康障害の予防にも繋がります。こうした取り組みが、健康経営への第一歩となります。
■健診結果を「健康づくり」に活かすため
健診結果は、従業員一人ひとりの健康状態を確認するだけでなく、会社全体の健康課題を見つけ、今後の健康づくりにつなげるための重要な情報でもあります。
一方で数値の見方はわかったが具体的にどう改善したらよいのかわからない、従業員に上手く説明できない、専門家に判断して欲しい、という場合もあるかと思います。この機会に産業保健師に業務を委託してみませんか? 弊社では従業員様の心と身体の健康管理やご担当者様へのアドバイスなど、産業保健師が多岐にわたりサポートを行っております。
また健康診断のアウトソーシングも行っております。従業員との日程調整や結果票の取りまとめなど外部委託する事で、健診担当者様の業務負担を大幅に軽減する事が可能です。
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参考(令和4年12月参考)
・生活習慣病の予防と早期発見のために がん検診&特定健診・特定保健指導の受診を! | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン (gov-online.go.jp)
・検査表の見方 – 日本人間ドック学会 (ningen-dock.jp)
・使える! 健康教育・労働衛生教育65選 p.26-31
執筆:保健師
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