健康コラム

保健師コラム
vol.80 ロコモを知っていますか?
健診結果だけではわからない、運動機能の低下について身に覚えはありませんか?
ロコモとは、「ロコモティブシンドローム」の略です。ロコモは若い頃から、生活習慣や適切な運動をして予防することが大切です。
運動不足、急激なダイエット、肥満などが原因で、若くても筋肉や骨が弱っていることがありますので、今のうちからロコモ予防を意識しましょう。
<ロコモの主な状態>
① 気付かずに放っておくと、年齢を重ねるにつれて、運動機能が低下する
② それが原因で、ちょっとした転倒でもじん帯を損傷、骨折
③ 筋肉の衰え、骨粗しょう症
こういった怪我が原因で、介護が必要になる、寝たきりになる状態のことを言います。
<ロコモのチェックをしよう>
<ロコモの予防と対策について>
運動(ロコトレ)

食事
適切な栄養を摂り、筋肉や骨の健康を維持し、運動機能の低下を防ぎましょう。
1.筋肉を育てる:肉類や魚などのたんぱく質は、筋肉の維持と修復に必要な栄養素です。
たんぱく質とともに炭水化物や脂質などの栄養素をバランスよく摂取することで、
エネルギーを効率的に生み出し、身体の健康を維持できます。
2.骨を強くする:骨の健康を保つには、カルシウムが必要です。
カルシウムが多い食品は、乳製品、小魚、緑黄色野菜などがあります。
そして、ビタミンDやビタミンKがカルシウムの吸収を助けてくれます。
ビタミンDは日光を浴びると体内で生成され、魚や卵黄からも接種できます。
ビタミンKは納豆やキャベツ、ブロッコリーなどに含まれています。
<ロコモとフレイルの違い>
ロコモ(ロコモティブシンドローム)は、運動機能の低下によって筋肉や骨が衰えることが原因で、
骨折など怪我につながるものです。
これに対し、フレイルは身体的な衰えに加えて、精神・心理的、社会的な側面が含まれる広範な概念です。
ロコモはフレイルより人生の早い時期に現れます。
ロコモが進行して身体能力の低下が顕著になったものが、身体的フレイルです。
さらに悪化すると、日常生活においてADL(日常生活動作)が下がり、
精神・心理的、社会的に衰え、介護が必要な状態になると言われています。
<健康寿命を延ばすため、今からロコモ対策>
ロコモティブシンドロームとフレイル、これらは単なる医学用語ではなく、
私たちひとりひとりが日常生活で直面する可能性のある現実です。
適切な栄養を摂りバランスのとれた食事を心がけることで、筋肉と骨の健康を維持し、
運動機能の低下を防ぐことができます。
また、ロコモやフレイルのリスクを理解し早期に対処することで、
健康で自立した生活を長く続けることができます。
ぜひ今回のコラムを参考に、日々の生活に役立ててください。
当社では、企業の健康管理をサポートするサービス展開をしています



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TEL:0120-95-1824
(執筆:保健師 樫山)
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