健康コラム
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vol.50 健康経営優良法人への第一歩 ~健康企業宣言 銀の認定を目指す~
年々、申請数が増加している健康経営優良法人。中規模法人部門の申請を行うには、まず「健康企業宣言」に参加しなければなりません。今回コラムでは、健康企業宣言「銀の認定」についてお伝えしていきます。
健康企業宣言 「銀の認定」とは
健康企業宣言とは企業が「従業員の健康に配慮した経営や健康づくりを促進することを宣言」することです。取り組みを行い一定の基準に達した企業を「健康優良企業」として加入する保険者より認定される制度です。
(「健康経営優良法人」は経産省が行っている別の認定制度です。
※健康経営優良法人についてはこちらのコラムをご覧ください。)
健康企業宣言は各都道府県の保険者ごとに分かれて行われており、健康優良企業に達する認定・採点基準が異なります。今回紹介する「銀の認定」とは東京都における健康優良企業の評価スキームです。
健康優良企業の評価は2つあり、STEP1「銀の認定」取得後はSTEP2「金の認定」の順で取得を目指します。
STEP1は主に職場の健康づくりの環境を整える事に特化した評価項目に対し、STEP2は健康経営に加えて従業員本人と家族の健康づくりや、安全衛生面も取り組む事を目的とした評価項目となります。
また、SETP1「銀の認定」を取得出来れば、経産省が行っている健康経営優良法人の申請資格を得ることになります。つまり、銀の認定は健康経営優良法人を取得するための第一歩となる取り組みなのです。
参加条件は?
参加が出来るのは東京都内の保険者である「協会けんぽ東京支部」か「東京都連合会」に所属している企業です。企業の所在地が他県である場合でも、加入している保険者が東京都内であれば参加可能です。
※その他東京都内にある保険者に所属の場合は、各保険者へ健康企業宣言を行っているか確認してください。
申請から更新までの流れ
ここで気を付けたい点は宣言後、6ヶ月以上の取組を実践し達成したら申請が出来るという事です。
例えば、取組を行う内容が記載されている“健康企業宣言 実施結果レポート”の⑧に、「健康測定機器等を設置していますか?」という質問があります。それに対し、体温計を事業場に設置するとします。出来ていると評価するには、従業員への周知及び設置から6カ月経過していなければ提出できないためn年1月には設置していなければならないのです。実施期限が6カ月未満であった場合は、出来ていない評価とされてしまいます。各項目で取り組んだエビデンスの提出が求められるため、宣言期間前から逆算しながら計画通り取り組む必要があります。
認定後の更新は、認定期間の1年が経過する更新月前に通知が届きますので必要書類を提出して更新を行います。
いかがでしたでしょうか。今回紹介した銀の認定は健康経営優良法人を取得する上で必ず押さえておきたい知識です。
健康経営に関連する制度は、申請条件や取り組む内容を把握するのに時間がかかるかと思います。産業衛生サポートでは各種認定取得に関するサポートも行っております。ご不明な点がありましたら、お問い合わせください。
参考(2022年2月 閲覧)
・東京連合会(https://www.kprt.jp/contents/health/)
・全国健康保険協会 東京支部(https://www.kyoukaikenpo.or.jp/shibu/tokyo/cat070/)
・機缶健康保険組合(http://www.kikankenpo.or.jp/member/health/declaration01.html)
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健康経営アドバイザー 鈴木
SESのトータルサポート