健康コラム
保健師コラム
vol.89 その睡眠、女性ホルモンの影響?
最近、「布団に入ったのに頭が冴えてしまう。」「理由のわからない不安で眠りが浅い。」 などの不調はありませんか?
もし思い当たることがあれば、それは女性ホルモンの変動によるサインかもしれません。女性は一生を通じてホルモンバランスに変化があるため睡眠に影響を大きく受けやすくあります。特に更年期や妊娠・出産期などのタイミングはホルモンの急激な変動によって睡眠の質が揺らぎやすくなります。今回は、女性ホルモンと睡眠の関係をわかりやすく解説します。
■女性ホルモンと睡眠の関係性
主な女性ホルモンは、エストロゲンとプロゲステロンがあります。
月経前に眠くなるのは、眠気を引き起こすプロゲステロンの増加や、基礎体温・深部体温のリズムの乱れが影響しています。
これにより睡眠が浅くなり、日中の眠気が強まりやすくなります。

また、女性ホルモンの変動はライフステージごとに異なり、睡眠への影響も変わります。例えば妊娠中はプロゲステロンの増加で眠気が出やすくなる一方、睡眠の質は低下し、日中の疲労感が強まりやすくなります。更に、更年期といわれる40代後半~50代は、卵巣機能が低下し、女性ホルモンが急激に減少します。
その結果、以下のような変化が起こりやすくなります。
・眠れない・途中で目が覚める
・ホットフラッシュ・発汗
・気分の波・不安感
・肌の乾燥・関節痛
・動悸・めまい

こうした変化は、女性の一生におけるホルモンの大きな波と深く関係しています。
■ホルモンバランスが大きく変わるタイミングは?
女性の体は、一生の中で何度か“大きなホルモンの波”を迎えます。 思春期、妊娠・出産期、そして更年期・高齢期この4つの節目は、心と体の変化をもっとも感じやすいタイミングです。
「最近なんとなく調子が違う…」その背景には、ホルモンのゆらぎが隠れているかもしれません。

■おわりに
女性ホルモンの変化は、個人の体調だけでなく職場の生産性にも影響します。月経・妊娠・更年期というライフステージの節目に合わせた支援は、従業員の働きやすさを守り、企業の持続的成長にも直結します。「女性の健康を支えること」は、健康経営の柱のひとつです。
例えば、トイレに生理用品を常備することは、急な体調変化への不安を軽減し、働く女性の日常のストレスを和らげます。 また、更年期の症状が強い時期には、更年期休暇やフレックスタイム・在宅勤務といった柔軟な働き方を選べる制度が、離職防止やパフォーマンス維持に大きく貢献します。
さらに、管理職がPMSや更年期について正しく理解することも重要です。ヘルスリテラシーを高める研修を行うことで、「言いにくい」「わかってもらえない」という不安が減り、相談しやすい職場風土が育ちます。 こうした取り組みの積み重ねが、女性がライフステージの変化を迎えても安心して働き続けられる企業文化をつくり、結果として組織全体の生産性向上にもつながっていくのです。
保健師:樫山
当社では、企業の健康管理をサポートするサービス展開をしています



MAIL:info@sangyoueisei.co.jp
TEL:0120-95-1824
(執筆:産業衛生サポート・ほけんし 健康コラム編集部)
【健康経営や保健師健康サポートにご興味がある方はこちらのページも是非ご覧ください】
保健師サービス|産業衛生サポート
健康診断アウトソーシング|産業衛生サポート
健康経営トータルサービス|産業衛生サポート・ほけんし
参考文献:
経済産業省 健康経営における 女性の健康課題に対する取組事例集 令和7年3月(初版)
厚生労働省 女性の睡眠障害
厚生労働省 働く女性の心とからだの応援サイト
こちらの記事もおすすめです。




