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vol.88 知らないうちに進行?!気を付けたいヘッドホン難聴
通勤中に音楽を聴くとき、オンライン会議、動画視聴など、気づけば長時間イヤホンを使っているという方が多いのではないでしょうか。
とくに近年は、リモートワークやオンライン化がさらに普及したことにより、イヤホンの使用時間が長くなる傾向にあり、注意喚起も増えてきています。
若い人でも、大音量で長時間聴いていると難聴になるリスクが高まり気づかないうちに進行し、聴力は一旦失われると回復しません。今回のコラムでは、ヘッドホン難聴について気をつけたいポイントを確認していきましょう。
■ヘッドホン難聴とは
ヘッドホンやイヤホンで大きな音を長時間連続して聞き続けることによって、聞こえにくくなったり、耳鳴りがしたり、耳が詰まった感じがしたりすることです。耳の内部にある音の振動を脳に伝える役割を持つ「有毛細胞」が傷ついてしまうことが聴力低下の原因です。じわじわと進行し、いったん聴力が失われるとその回復は難しく、残念ながら治療薬はまだありません。
■こんな人は注意!
では、どのような使い方がリスクになるのでしょうか。自動車の騒音程度である85dB(デシベル)以上の音を聞く場合、音の大きさと聞いている時間に比例して、有毛細胞が傷つき、壊れてしまいます。有毛細胞が壊れると、音を感じ取りにくくなり、難聴を引き起こします。WHOでは、80dBで1週間当たり40時間以上、90dBで1週間当たり4時間以上聞き続けると、難聴の危険があるとしています。
なお、100dB以上の大音響では急に難聴が生じることもあります。特にヘッドホンやイヤホンは耳の中に直接音が入るため、周囲に音漏れするほどの大きな音で聞いていたり、長時間聞き続けたりすると、難聴が起こります。

■初期症状は?
初期症状は、じわじわと進行し、少しずつ両方の耳の聞こえが悪くなっていくため、初期には難聴を自覚しにくいことが特徴です。他の症状として、耳閉感(耳が詰まった感じ)や耳鳴りを伴う場合があります。重症化すると聴力の回復が難しいため、そのような耳の違和感に気づいたら早めに医療機関を受診することが大切です。
■予防ポイント
WHOでは、ヘッドホンやイヤホンで音楽などを聞くときには、耳の健康を守るために、以下のようなことを推奨しています。
・音量を下げたり、連続して聞かずに休憩を挟んだりする
→難聴を防ぐには、有毛細胞を酷使しないことが大切です。1時間に10分くらいは耳を休めましょう。
・大きな音を聞く時間を減らす
・ぴったりフィットしたノイズキャンセリング機能のあるヘッドホンやイヤホンを使用する
→騒音下でも音量を上げずに済むように、周囲の騒音をカットできるヘッドホン・イヤホンがおすすめです。
・音量制限や監視機能のついたスマートフォン・ヘッドホンなどを活用
→音量を確認できるアプリなどを使用し、平均80dB未満に抑えましょう
■おわりに
最近では、オンライン会議やオンライン研修など、仕事の中でもヘッドホンやイヤホンを使う機会が増えて、リスクは日常生活のさまざまなシーンに拡大しつつあります。
体の疲れを感じることはあっても、耳の疲れを意識することは少ないと思いますが、体と同様に耳も疲れるということを意識しましょう。体の疲れよりも気付きにくいかもしませんが、意識の変化によって生活習慣を見直し、ヘッドホン難聴を防ぎながら音楽などを楽しんでくださいね。

保健師:樫山
当社では、企業の健康管理をサポートするサービス展開をしています



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(執筆:産業衛生サポート・ほけんし 健康コラム編集部)
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参考文献:
健康日本21アクション支援システム
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
WHO releases new standard to tackle rising threat of hearing loss2022.
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